The Japanese Journal of Antibiotics
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邦製広域Penicillin, PC-904の静注による小児科領域における検討
中沢 進佐藤 肇藤井 尚道新納 憲司小島 碩哉近岡 秀次郎岡 秀平間 裕一成田 章田中 英入野 泰一
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1978 年 31 巻 7 号 p. 371-382

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抄録

PC-904は, 本邦で開発されたAmpicillinの新誘導体であり (Fig.1), その抗菌性は広く, Pseudomonas, Proteus, Klebsiella, Escherichia coli, その他のグラム陰性桿菌類に対して強い抗菌性を発揮するとともに, グラム陰・陽性球菌類に対する抗菌性もCarbenicillin, Sulbenicillin等に比較して遙かに強い特徴をもつている1)。本剤は, 筋注も可能であるが, 局所刺激作用が強いために, Oneshot静注, 点滴静注が臨床的な使用上の本流とされている。
私等も今回, 本剤の静注を主体として小児科領域における検討をおこなつてきたので, 以下, 今日までの概況について報告する。

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