The Japanese Journal of Antibiotics
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Fosfomycin-Na塩の腎機能に及ぼす影響
小枝 武美小滝 益三新里 鉄太郎
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1978 年 31 巻 9 号 p. 525-527

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抄録

Fosfomycinは, Streptomyces wedmorensisおよびS.fradiaeなどの放線菌によつて産生される新規抗生物質である1~3)。
本物質は, Fig.1に示すようなエポキシ環をもつきわめてユニークな化学構造をもち, 細菌細胞壁合成の初期過程を阻害し, グラム陰性菌および陽性菌等に有効な, 広域スペクトルをもつ抗生物質で, 他剤との交叉耐性はなく, 特にグラム陰性菌感染症ど卓越した効果をもつ物質である8~14)。
本物質のカルシウム塩は, 経口用製剤として, またナトリウム塩は注射用製剤として開発されている。
今回, Na塩 (Fosfomycin-Na塩, 以下FOM-Na) の腎機能に及ぼす影響を検討したので, その成績を報告する。

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