The Japanese Journal of Antibiotics
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小児科領域におけるCefuroximeの基礎的, 臨床的検討
小林 裕森川 嘉郎春田 恒和藤原 徹
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1979 年 32 巻 12 号 p. 1219-1229

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抄録

Cefuroxime (CXM) は, 英国Glaxo研究所で開発された, 7位のAmino基に2-Methoxyiminofurylaceticacidが結合した新Cephalosporin剤で, β-Lactamaseに対する安定性が増しており, 従来のCephalosporin剤耐性株やIndole陽性グラム陰性桿菌にも抗菌力を示し, Haemophilus influenzaeNeisseriaに対しても非常にすぐれているといわれる1~4)。
本剤は, わが国で検討される以前に, ヨーロッパにおいて多くの研究がおこなわれ, わが国での検討結果は, 1978年の日本化学療法学会総会において論議され, その有効性と安全性がみとめられた5)。それらの成績に加え, 幼若動物における安全性の検討などから, 小児に試用可能と考えられたので, 小児科領域における研究会が開始された。われわれもその1員として, 本剤について多少の基礎的, 臨床的研究をおこなつたので, その成績を報告する。

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