1979 年 32 巻 4 号 p. 546-554
我々は, Fosfbmycin-Na塩について, ラットまたはウサギを用いて, 妊娠前および妊娠初期投与試験, 胎仔器官形成期投与試験, 周産期および授乳期投与試験を実施し, いずれのばあいも胚, 胎仔または新生仔等に対して特定の影響をおよぼさないとの推論に達し, すでに報告した1~3)。今回は, 本剤のCa塩をラットおよびウサギの胎仔器官形成期にに投与し, 主に催奇形性の有無および生後発育におよぼす影響について検討したので, その結果を報告する。