1979 年 32 巻 7 号 p. 756-765
われわれは, 2年間をかけてAmoxicillin (AMPC, クラモキシル‘ビーチャム薬品’) カプセル内服による梅毒治療をおこなって, 著効のあることを報じた1) 。 今回, AMPC内服錠 (ワイドシリン明治) によって, 東京都立台東病院と大阪府立万代診療所の2機関で梅毒新症例に対する内服錠による治療と, 前回投与の患者のうち継続治療が必要と考えた患者に対してこの内服錠の投与をおこなった。 その成果を追求してAMPC剤による梅毒治療症例の追加と効果の検討をした。