The Japanese Journal of Antibiotics
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尿路感染症に対するPivmecillinamの使用経験
天野 正道木内 弘道鈴木 学森永 修田中 啓幹
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1979 年 32 巻 9 号 p. 877-882

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抄録

Pivmecillinam (以下PMPCと略す) は, 1972年LUNDらによって合成された内服用の合成ペニシリンである1)。 既存の合成ペニシリンと比較すると, その化学構造は, 6位の側鎖がAcyl結合であるのに対して, 本剤はAmidino結合である点に特徴があり, その抗菌力は, グラム陰性桿菌に対して特に優れており, 使用量も少量で充分に臨床効果が期待できる薬剤といわれている2)。
著者らは, グラム陰性桿菌の感染が大多数を占める泌尿器科領域の各種感染症にPMPCを投与し, 臨床効果と副作用を検討したので, その成績を報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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