The Japanese Journal of Antibiotics
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小児科領域におけるCefamandole sodiumの基礎的, 臨床的検討
小林 裕森川 嘉郎春田 恒和藤原 徹
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1979 年 32 巻 9 号 p. 912-929

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抄録

Cefamandole (CMD) は, 米国Eli Lilly社において, 1972年に開発された注射用新Cephalosporin剤 (CEPs) である。 海外では, CMD nafateとして検討されたが, CMD nafateは分解して蟻酸を生じ, その安全性に問題が残ることから, 塩野義製薬研究所における努力の結果, 安定したNa塩の製造に成功し, わが国で1977年5月以降CMD sodiumについて検討がおこなわれた。 その結果は, 1978年6月の第26回日本化学療法学会総会においてシンポジウムとして発表されたが, 成人における安全性と有用性がほぼ確認された1) 段階で, 小児科領域における研究会が発足し, その総合成績の概略は1978年6月の第26回日本化学療法学会西日本支部総会において報告2) された。 われわれもその1員として, 本剤について基礎的, 臨床的検討をおこない, 多少の知見を得たので報告する.

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