The Japanese Journal of Antibiotics
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尿路感染症に対するCefatrizineの臨床的検討
小野寺 昭一大石 幸彦町田 豊平
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1980 年 33 巻 4 号 p. 510-513

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抄録

経口セファロスポリン剤として新らしく開発されたCofatrizine (以下CFTと略) は, 7-Aminocephalosporanic acid (7ACA) の3位にTriazole環を導入し, 7 位をp-Phony1-D-phenylglycineでAcoty1化したものであり, 構造式, 化学名, 分子量はFig.1に示すとおりである。
この薬剤の抗菌スペクトラムは, これまでのセファロスポリン系薬剤と同様, グラム陽性菌, 陰性菌に及ぷが, Cepha1exin (CEX) よりも強いとぃわれている1~8)。
また, 経口投与によつて消化管から吸収され, 生体内ではほとんど代謝されずに, 主として尿中に排泄されると報告されている。
今回, 我々は万有製薬 (株) から本剤の提供を受け, 尿路感染症に使用する機会を得たので, その成績を報告する。

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