The Japanese Journal of Antibiotics
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ビリルピンとアルブミンとの結合に対するCeftizoximeの競合について
坂本 博村川 武雄西田 実
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1980 年 33 巻 6 号 p. 675-678

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抄録

新Copbalosporin誘導体, Ceftizoximeの結合ビリルビンの遊離に与える影響を2, 3のβ-Lactam剤を対照として比較した。ヒト・アルブミン濃度が正常値域のばあい, Ceftizoximeを含む被検薬剤は, いずれもin vitroにおいてビリルビン-アルブミン結合体から競合的にピリルピンを遊離しなかつた。しかし, アルブミン濃度が正常値の約1/5濃度 (0.87g/dl)の条件では, 高濃度の薬剤(640μg/ml) の存在によつて, MDIPC, CEZおよびCMZで, ある程度のビリルビンの遊離がみとめられた。Ceftizoximeではこの条件においてビリルピンの遊離に影響を与えなかつた。

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