1981 年 34 巻 6 号 p. 907-914
近年, 新らしい抗生剤が次々と開発され, 化学療法の研究もめざましい発展を遂げている。ところで, Cephamycin系抗生剤の1つであるCefmetazoleが本邦において開発され, 市販されるにおよび, 婦人科領域の感染症に対しての有効性はみとめられているが妊婦に対する安全性は, 未だ研究されていない。
そこで, Cefmetazoleの妊婦, 新生児, 未熟児に対する適正投与量, 安全性および有用性について検討するため, 藤井良知会長の下にCS-1170周産期研究会が組織された。
この研究会における周産期の産婦人科領域での基礎的, 臨床的研究成績をまとめ報告する。