The Japanese Journal of Antibiotics
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小児科領域における9, 3-Diacetylmidecamycinの臨床成績
篠崎 立彦目黒 英典小池 依子柱 新太郎藤井 良知
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1982 年 35 巻 1 号 p. 251-260

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抄録

9, 3-Diacetylmidecamycin (MOM) はMacrolide系抗生物質ミデカマイシソの誘導体である。
ミデカマイシソ (MDM) よりも優れたin vivo抗菌活性をもち, 成人領域の一般感染症に対し, 一日量600mg (分3) で良好な臨床効果が得られている1, 2, 3)。
また, 幼若動物に対する急性, 亜急性毒性試験の結果, 安全性が確認され, Pharmaookineticsの結果にも成熟動物の結果に比較し特記すべきことが見受けられなかつた4)。
そこで小児科領域においても本剤を検討する価値があるものとされ, 研究会が組織された。慎重に研究が進められ, その総括は第28回日本化学療法学会東日本支部総会に研究会として発表した。ここでは当教室において検討した症例についてその成績を報告する。

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