1982 年 35 巻 11 号 p. 2555-2568
Cefmenoxime (CMX) は武田薬品中央研究所で創製された, 藤井1) の第5群に属する新Cephalosporin剤で, 腸球菌, 緑色連鎖球菌以外の各種細菌にこ広く抗菌力を有し, β-Lactamaseに安定で, その成人領域における検討成績は, 第28回日本化学療法学会総会新薬シンポジウムにおいて討議され, 有用性, 安全性が認められた2)。小児科領域においては, 本剤の幼若動物に対する安全性が確かめられた段階で研究会が組織され, その成果は第29回日本化学療法学会総会に報告された3)。われわれもその一員として基礎的, 臨床的検討を行い, 若干の知見を得允ので報告する。