The Japanese Journal of Antibiotics
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耳鼻咽喉科領域感染症に対するCefsulodinの臨床的効果
牧嶋 和見中島 格鳥谷 陽一村田 義治渡辺 宏金苗 修一郎
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1982 年 35 巻 12 号 p. 2835-2838

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抄録

Cefsulodin (CFS) は, 抗緑膿菌作用がアミノ配糖体系抗生物質に匹敵し, 低毒性で, 交叉耐性がなく, β-Lactamaseに安定であるという新しいセフェム系の抗生物質である1)。
われわれ耳鼻咽喉科医は, 局所の感染に対して他の病原菌を抑えたにもかかわらず, 緑膿菌の制御に苦慮してきたという経験を多少なりとも有してきた。新しく武田薬品工業 (株) で開発されたCFSは, 緑膿菌に対し, 特異的に抗菌力を示す1) とされており, 今回著者らも本剤投与による臨床検討を行つてみた。その臨床的及び細菌学的効果をここに紹介したい。

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