The Japanese Journal of Antibiotics
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胸部外科領域におけるセフォチアムの組織内濃度についての臨床的検討
岡本 交二徳永 行彦福山 守岡田 行功宮本 覚西内 素秦 紘立道 清庄村 東洋吉栖 正之
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1982 年 35 巻 6 号 p. 1437-1440

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抄録

肺外科領域における抗生物質の使用は術後感染症に対する予防を主目的とする. このような目的において抗生物質の生体内移行, とりわけ病巣の存在する肺をはじめ胸腔内の種々の組織内濃度のパターンを知ることができれぽ術後感染対策として非常に有効と考えられる. もちろん予想される起炎菌の薬剤に対する感受性, 薬剤の排泄, 副作用などを考慮することはいうまでもない.
著者らは最近開発されたセフェム系抗生物質セフォチアム (略号: CTM, Pansporin®) の肺を主とする胸腔内組織濃度を知るため開胸肺手術症例について術中点滴静注し, 術中, 術後の血中濃度, 組織内濃度を測定したので若干の文献的考察を加えて報告する.

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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