The Japanese Journal of Antibiotics
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産婦人科領域におけるBRL 25000 (Clavulanic acid-Amoxicillin) の基礎的・臨床的検討
張 南薫福永 完吾国井 勝昭
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1983 年 36 巻 3 号 p. 481-486

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抄録

BRL 25000は, 英国ビーチャム研究所で開発されたβ-Lactamase阻害剤であるPotassium clavulanate (以下CVA)と, Amoxicillin trihydrate (以下AMPC)との1:2の配合剤である。
CVAはStreptomyces clavuligerus ATCC 27064により産生される抗生物質で, それ自体は抗菌力が弱いため単独では臨床使用することはできない。しかし, β-Lactamaseと不可逆的に結合してその働きを阻害するためCVAとβ-Lactam抗生剤を併用使用するとβ-Lactamase産生菌に対してもβ-Lactamaseを不活化することにより, β-Lactam抗生剤に本来の抗菌力を発揮させることができる1-5)。
今回, われわれは産婦人科領域における本剤について基礎・臨床両面の検討を行つたので, その成績を報告する

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