The Japanese Journal of Antibiotics
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外科的感染症における Cefroxadine の臨床的検討
平山 隆菊地 金男
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1983 年 36 巻 6 号 p. 1435-1438

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抄録

経口Cephalosporin系抗生物質であるCefroxadine(CXD)は, 1972年スイスCiba-Geigy社で種々の置換基を検索した結果, 3位にメトキシル基を導入したことによつて有効で, 且つ毒性の弱いものとして開発された。その構造式はFig.1に示した。
抗菌スペクトルはグラム陽性菌及びグラム陰性菌に広く抗菌活性を示し,その抗菌力はCephalexin (CEX) より優れている1)。血中濃度は, 経口投与後約1時間後にPeakに達し, その値はほぼCEXと同等であり, 半減期は約45分であるが, 食事による影響はほとんど認められない。
又生体内でほとんど代謝されることなく, 活性のまま主として尿中に排泄されると言われている2, 3)。
本剤の臨床的検討は, 内科, 泌尿器科, 皮膚科領域で多く実施されており, 高い有効性と安全性を持つことが報告されている4)。
われわれは, 今回外科領域の表在性軟部組織感染症及び術後感染症に対し, CXDを投与し, 臨床的検討を行つたので報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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