The Japanese Journal of Antibiotics
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小児感染症に対するCefpiramide治療の臨床成績
永松 一明奥野 章裕
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1983 年 36 巻 8 号 p. 2147-2152

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抄録

Cefpiramide (CPM) は住友化学と山之内製薬の共同開発による新しい抗生物質で, グラム陽性菌にも陰性菌にも抗菌力を有し, しかも緑膿菌属に対しても優れた効果を示すセファロスポリン系抗生物質である1~3)。
CPMの特長は静脈内投与後の血中濃度が高く, 且つ半減期が長く, 尿中への排泄は他のセファロスポリン系抗生物質に比べて少なく, 胆汁への移行が多く, 従つて腸内に排泄される量が比較的に多いと考えられている1, 4, 5)。
われわれは本剤を小児の感染症に使用する機会を得たので, その臨床成績について報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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