The Japanese Journal of Antibiotics
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新邦製Cephom系注射剤Cefpiramideに関する小児科領域における検討
中沢 進佐藤 肇新納 憲司平間 裕一成田 章鈴木 博之中沢 進一近岡 秀次郎田添 克衛岡 秀入野 泰一中田 義雄吉原 俊宣
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1983 年 36 巻 8 号 p. 2160-2170

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抄録

Cefpiramide (CPM) は住友化学工業と山之内製薬が現在共同開発中の新邦製第3世代Cephem系抗生剤であり (Fig.1), 緑膿菌を含むグラム陰性菌の外この種製剤の欠点とされるグラム陽性球菌に対する抗菌性も他剤に比較して強く, 又静注した場合の生物学的半減期 (T1/2) が4~5時間と長い反面連続投与による蓄積性がなく, 尿中排泄率は低いが (20~30%) 胆汁中への移行は優れている点が特徴とされている。
本剤静注による成人各科領域における基礎的, 臨床的検討はすでに本邦において行われ, 約1,400症例についての詳細な成果がすでに昭和56年12月, 第29回日本化学療法学会西日本支部総会において報告されその有用性が認められている1)。
今回小児科領域における本剤の検討を行い, みるべき成果が得られたので, 以下今日までの概況について報告する。

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