The Japanese Journal of Antibiotics
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Latamoxefの周産期における応用
松田 静治柏倉 高野島 美知夫高瀬 幸子
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1983 年 36 巻 9 号 p. 2405-2408

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抄録

Latamoxef (LMOX) は塩野義製薬研究所で開発された新しい注射用抗生剤であるが, 本剤はグラム陽性菌及びグラム陰性菌に対して広範囲な抗菌スペクトラムを有し, 特にグラム陰性桿菌に対しては優れた抗菌力を有し, Escherichia coli, Klebsiella, Proteus groupやEnterobacter, Serratiaなどに抗菌力が強く, 更にPseudomonasaeruginosaやBacteroidesに対しても抗菌活性を示すと言われる。又本剤の吸収性は良く, 体内で代謝を受けず, 尿中及び胆汁中への排泄も良好で且つ低毒性である点が特徴とされている。先に我々はLMOXの臨床的有用性を検討する目的で, 臨床分離菌に対する抗菌力試験と経胎盤移行の基礎的検討を行つたほか産婦人科領域における臨床応用を行い, すでにその成績を報告したが1), 今回はその後の成績を追加する。

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