The Japanese Journal of Antibiotics
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細菌性眼感染症に対するCefroxadineの臨床的評価
大石 正夫永井 重夫西塚 憲次田中 令子高木 久美子原 二郎田中 康夫市橋 賢治広瀬 安代明石 信子出口 浩一
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1983 年 36 巻 9 号 p. 2635-2650

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抄録

Cefroxadine (CXD) は, スイスCiba-Geigy社で合成された経口用のセフェム系抗生剤である。
本剤はブドウ球菌属などのグラム陽性菌及びインフルエンザ菌, 大腸菌, クレブシェラ属などのグラム陰性菌に対して広い抗菌スペクトルを有し, Cephalexin (CEX) より強い殺菌, 溶菌作用を示す。感染動物の治療実験でCEXより優れていることが認められている1)。
本剤の臨床的評価については国内外において検討され, 本邦では第27回日本化学療法学会において新薬シンポジウム2) でとりあげられ, その有用性, 安全性が確かめられている。
眼科領域においては大石らの基礎的, 臨床的検討の報告がある3)。
今回, CXDカプセル並びにドライシロップについて, 眼科感染症に対する有効性と安全性を検討することを目的として, 本研究を行つたものである。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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