The Japanese Journal of Antibiotics
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Piperacillin sodiumの骨組織への移行性に関する検討
加藤 雅典森本 良价
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1984 年 37 巻 3 号 p. 279-284

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抄録

原発性, 二次性あるいは術後の骨関節感染症は最近の整形外科学の進歩により激減したものの今日においてもある一定の発症は避けられない。そしてその多くは一度発生すれば容易に骨髄炎に移行し, 難治性で再発を繰返すばかりでなく重大な後遺症を残すため多くの外科医を悩ます疾患の1つとなっている。これに対して種々の外科的処置に加えて, 多種類の抗生剤が使用されているが骨組織への移行濃度が測定されている抗生剤は限られている1, 2, 5-7, 10-13)。今回われわれは骨髄炎をはじめ骨関節感染症の治療に抗生剤が有効に使用されるためには, 抗生剤の血中濃度に合せて骨組織への移行濃度を知ることは重要であると考え, 現在使用されている抗生剤の中からPiperacillin sodium (PIPC)を選び, その骨組織への移行濃度を測定したのでその結果を報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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