The Japanese Journal of Antibiotics
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小児科領域におけるCeftazidimeの臨床評価
春田 恒和大倉 完悦黒木 茂一小林 裕
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1984 年 37 巻 3 号 p. 524-536

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抄録

Ceftazidime (CAZ) はグラム陰性菌, 特にIndole陽性Proteus, Serratia marcescens, Pseudomonas aeruginosaに対して優れた抗菌力を持ち, β-Lactamaseに極めて安定な新注射用抗生剤で, Latamoxef (LMOX) 同様にグラム陽性球菌では他の第3世代Cephem剤より劣るものの, Streptococcus pyogenes, Streptococcus agalactiae, Streptococcus pneumoniaeに対しては, LMOXよりかなり良い抗菌力を示す1)。本剤の成人領域における基礎的, 臨床的研究成果は1982年の第30回日本化学療法学会総会の新薬シソポジウムにおいて討議され, その有効性, 安全性が認められた1)。その結果小児においても検討すべき新薬剤と考えられ, 幼若動物における安全性も立証されたので, 小児科領域研究会を組織して検討が行われた。我々もその一員として若干の知見を得たので報告する。

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