The Japanese Journal of Antibiotics
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Cefmenoximeの髄液移行性についての検討
野垣 秀和石田 和彦川口 哲郎長尾 朋典柴田 裕次
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1985 年 38 巻 1 号 p. 45-48

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抄録

脳神経外科領域で抗生物質を使用する際には, その抗菌力, 抗菌スペクトル等に加えて, 髄液移行性が重要な問題となる。つまり, 血液脳関門の存在のために, 全身的に投与された抗生物質は, わずかしか髄液中に移行しないと考えられる1~7)。又, 薬剤の髄液移行性は宿主側の条件と薬剤側の因子とに左右され, 個体差も大きいことが知られている。
今回, 第3世代の抗生物質として臨床的に幅広く使用されているcefmenoxlme (CMx, Bestcall®) を全身的に投与し, 腰椎ドレナージを用いて髄液を採取し, 経時的に血清中並びに髄液中CMX濃度を測定し, 本剤の髄液移行性を検討した。

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