The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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小児感染症に対するCeftizoxime坐剤の使用成績
古川 正強岡田 隆滋
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1985 年 38 巻 10 号 p. 2943-2951

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抄録

Ceftizoxime坐剤(CZX-S)は, 藤沢薬品工業 (株) 及び京都薬品工業 (株) の共同開発による新規抗生物質坐剤であり, 主薬としていわゆる第3世代Cephalosporin系抗生物質であるCeftizoxime (CZX) を含有する。CZXは周知のとおり, 特にグラム陰性桿菌に対する抗菌力が強く, β-Lactamaseに対しても非常に安定であり, 小児感染症における有用性も十分確認されている1, 2)。又, CZX-Sは直腸におけるCZXの吸収促進のため基剤として, Ampicillin坐剤 (KS-R1) と同様, 脂肪酸ナトリウムを含有するウィテプゾールが使用されており, 良好な吸収効果が得られていることから3), 本剤の小児感染症における有用性は大いに期待されるところである。
今回われわれは, 種々の理由でCZX-Sによる治療を必要とした乳幼児に本剤を使用し, 体内動態及び有効性, 安全性を検討したので, その成績を報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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