The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
Print ISSN : 0368-2781
ISSN-L : 0368-2781
S6472 (Cefaclor持続性製剤) の吸収・排泄試験
1. 食事条件の差の試験2. 投与量の差の試験3. 連続投与の試験
飯田 政明伊藤 昌男立野 政雄安田 正俊松田 繁雄園山 高康
著者情報
ジャーナル フリー

1985 年 38 巻 3 号 p. 834-848

詳細
抄録
Cefaclor (CCL) は, 日本を始め諸外国においても, 広く用いられている有用な経口セフェム系抗生物質である。CCLは臨床上1日3回の服用が必要とされているが, 他の経口用抗生物質と同様, 軽症~中等症の外来患者に用いられることが多く, 特に通勤や通学しながらの昼の服用は煩雑であることから時に服用忘れが生じ, 不規則な服用になることも生じてくるであろう。
このような観点から, 1日2回朝夕食後服用でよいCCL持続性製剤 (S64721)) が開発された。S6472にはカプセル剤及び顆粒剤があり, 両剤型の生物学的同等性はすでに確認されている2)。
今回, 我々は健常成人男子を被験者として, 食事条件の差, 投与量の差及び連続投与によるS6472の吸収・排泄動態を明らかにすると共に, 安全性特に連続投与における忍容性について確認したので報告する。
著者関連情報
© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
前の記事 次の記事
feedback
Top