1985 年 38 巻 4 号 p. 1011-1016
Cefpimizole (AC-1370) は新しく開発されたセフェム系抗生物質であり, その構造式はFig. 1に示すとおりである。本剤はβ-Lactamaseに対し安定なβ-Lactamの開発を目的として多数のCephalosporin合成誘導体から選択されたもので, Pseudomonas属を含むグラム陰性桿菌による感染症に有効である。その構造式に示されるとおり, 骨格の7β位にD-(-)-α-(4(5)-Carboxyimidazole-5(4)-carboxamido) phenylacetamido基を, 更に3位に4-β-Sulfoethylpyridiniummethyl基を有するものである。