1985 年 38 巻 4 号 p. 905-910
Cefpimizole (AC-1370) は, 味の素 (株) 中央研究所で創製され, 同社と持田製薬 (株) で開発された注射用Cephalosporin剤で, グラム陽性菌からグラム陰性菌に対し幅広いスペクトルを持つが, 特にPseudomonas属を含むグラム陰性桿菌に対し良好な抗菌力を示すとされている1)(図1)。
今回著者らは, AG-1370を投与した場合の静脈血中濃度及び性器組織内濃度を測定し本剤の基礎的検討を行うと共に, 臨床的検討を行つたのでその結果を報告する。