The Japanese Journal of Antibiotics
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産婦人科領域におけるCefpimizoleの基礎的, 臨床的検討
岡田 弘二保田 仁介金尾 昌明冨岡 恵山元 貴雄
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1985 年 38 巻 4 号 p. 987-994

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抄録

Cefpimizole (AC-1370) は我が国で開発された新しいセフェム系抗生物質である。
本剤の基礎的検討並びに内科・外科領域における臨床成績は1983年6月の第31回日本化学療法学会総会新薬シンポジウム1)において報告されている。そのなかで, 本剤はグラム陽性菌及びグラム陰性菌に対し広範囲な抗菌スペクトラムを有し, 特にPseudomonas属を含むグラム陰性桿菌に対し良好な抗菌力を示す。又, 本剤の特徴としてin vivoの抗菌活性がin vitroよりも上回ることがマウス感染防御試験において認められている1)。
臨床的検討においても各科感染症に対する本剤の有効性及び安全性が認められており, われわれもその検討成績を報告した2)。
今回, われわれは産婦人科領域における本剤の追加検討を行う機会を得たのでその成績を報告する。

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