The Japanese Journal of Antibiotics
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新抗生物質Cefpimizoleの産婦人科感染症に対する応用
舘野 政也
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1985 年 38 巻 4 号 p. 982-986

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抄録

産婦人科における骨盤内感染症に関しては特別な場合を除き部位的な関係から起炎菌の証明が困難な場合があり, 抗菌力のある抗生物質を選択的に使用することはなかなか困難で, 従つて, これら感染症に対しては抗菌スペクトラムの広い抗生物質の使用を余儀なくさせられる。今回, 我々は新抗生物質Cefpimizole (AC-1370) を味の素K. K.から提供を受け産婦人科領域における感染症に対して使用する機会を得たので少数例ではあるがその臨床成績について報告する。
使用した薬剤の化学構造, 物理化学的性状は表1のとおりであつて安定性にも優れ, 室温保存下で1年以上安定であると言う。又, 本剤はPseudomonas aeruginosaを含むグラム陰性菌による感染症に有効でβ-Lactamaseに対し安定なβ-Lactam剤でありこの点でも特異的で抗菌スペクトルムも広いと言う1)。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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