The Japanese Journal of Antibiotics
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高齢者重症感染症におけるSM-4300の臨床的検討
岸本 明比古鈴木 幹三山本 俊幸
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1985 年 38 巻 9 号 p. 2509-2514

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抄録

各種の重症感染症の治療に際し, ヒト免疫グロブリンは抗生物質との併用において有用性が認められ, 最近では感染症患者の免疫増強という積極的な意味で使用されることが多く, 各種静注用ヒト免疫グロブリンが開発され, すでに広く汎用されている1)。
SM-4300は, 住友化学工業株式会社と日本トラベノール株式会社の両社共同開発による新規乾燥イオン交換樹脂処理ヒト免疫グロブリン製剤で, 米国トラベノール社ハイランド事業部において開発された静注用ヒト免疫グロブリンである。
今回, このSM-4300を抗生物質療法に抵抗する高齢者における重症細菌感染症に使用し, その臨床効果及び副作用を検討した。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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