The Japanese Journal of Antibiotics
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内科領域におけるSM-4300の臨床的検討
藤森 一平富井 正邦小林 芳夫
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1985 年 38 巻 9 号 p. 2503-2508

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抄録

細菌, ウイルスなどの病原微生物に対し, ヒト免疫グロブリンが有効であることが示されてきた。その作用機序の主体は, 病原微生物抗原と特異抗体とが結合し, この結果, 抗原のオプソニン化により処理能力が増加することにある。そこで, 特異抗体としては, Intact IgGが必要となる。
SM-4300は米国トラベノール社ハイランド事業部で開発され, 住友化学工業株式会社と日本トラベノール株式会社により提供された静注用ヒト免疫グロブリンである1)。SM-4300は90%以上が7 S-IgGよりなるIntactガンマグロブリン製剤で, 多種類の細菌及びウイルスに対し抗体活性を有する。
今回, SM-4300を重篤な感染症症例に使用する機会を得, 臨床的検討を行つたので, その成績を報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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