The Japanese Journal of Antibiotics
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小児科領域における静注用ヒト免疫グロブリン製剤 (SM-4300) と抗生剤の併用効果に関する臨床的検討
渡辺 章鈴木 信寛
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1985 年 38 巻 9 号 p. 2571-2576

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抄録

SM-4300は米国トラベノール社で開発され, 本邦で日本トラベノール株式会社と住友化学工業株式会社の両社で共同検討されることになつたイオン交換樹脂処理静注用ヒト免疫グロブリン凍結乾燥製剤で, 分子構造に変化を受けないIntactガンマグロプリン製剤である。総蛋白から添加したヒト血清アルブミンを除いた量の90%以上が7S IgGからなり, 本剤の抗補体作用は20単位 (CH50) 以下であり, 理想的で安全且つ有効な静注用製剤と考えられている。
このたび, 小児感染症患者の治療に本剤を投与する機会を得たのでその臨床成績について報告する。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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