1987 年 40 巻 1 号 p. 253-258
14C標識硫酸イセパマイシン (14C-Isepamicin, 14C-HAPA。B), 1日1回25 mg (50μCi) /kgを8回及び15回ラット筋肉内に連続投与し, 血漿中濃度, 組織内濃度及び尿糞中排泄を測定した。
1.連続投与後の血漿中濃度推移は単回投与の場合とほぼ同様であり, 連続投与の影響は認められなかつた。
2.腎内濃度は連続投与により著しく上昇し, 高い貯留性が認められた。
3. 腎以外の組織では, 消失速度が連続投与によりやや緩徐になる傾向があり, 若干蓄積傾向がみられたが, 投与後10分の濃度はほとんど影響されなかつた。
4.排泄については, 連続投与による影響は認められなかつた。