Rokitamycinドライシロップの体内動態及び臨床的検討

抄録

Rokitamycin (RKM, TMS-19-Q) ドライシロヅプの体内動態及び臨床的検討を行い次のような結果を得た。
1.5mg/kg, 10mg/kg, 15mg/kgのそれぞれ1回経口投与では, 血中最高濃度は投与後30分 (1時間2例) にあった。しかし血中濃度にはかなりのひらきがみられ, 吸収が良好な例ではRKMが適応になる起炎菌に対して十分な濃度に達した。
2. 臨床的検討ではマイコプラズマ肺炎2例, クラミジア感染症2例, 溶連菌性扁桃炎1例の5例全例で臨床効果は有効以上の成績であった。
服薬拒否は無く, 副作用も認められなかつた。