1989 年 42 巻 8 号 p. 1837-1843
急性熱性上・下気道炎37例, 尿路感染症3例にCefteram pivoxil (CFTM-PDが10mg/kg/日, 分3で投与された。
臨床効果は全例が有効であった。
細菌学的効果では, 急性気道炎37例から43株の病原菌が分離され, 効果判定が可能であった40株中24株 (60.0%) がCFTM-PI投与によって消失した。 Staophylococcus aureusの分離株9株では, 2株 (22.2%)だけがCFTM-PI投与後に消失したにすぎなかつた. 尿路感染症3例では2例 (66.7%) でCFTM-PI投与後にEscherichia coliが尿中から消失した。
副作用としては40例中4例 (10%) に軽度の下痢症状がみられた。 CFTM-PI投与によるものかどうか明確でなかった。