The Japanese Journal of Antibiotics
Online ISSN : 2186-5477
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産婦人科領域におけるCeftibutenの臨床的検討
土光 文夫
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1990 年 43 巻 1 号 p. 111-115

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抄録

新しい経口Cephem系抗生物質であるCeftibuten (CETB, 7432-S) について, 産婦人科領域での臨床的検討を行った。
対象は子宮内膜炎1例, バルトリン腺膿瘍3例, 子宮付属器炎1例及び外陰部膿瘍1例の合計6例で, CETBは1回100mg, 1日2~3回, 食後経口投与した。
臨床効果は子宮付属器炎の1例は無効であったが, 他の5例はすべて有効であった。細菌学的効果は5例から分離された8菌種13菌株すべて陰性化した。
副作用及び臨床検査値異常は1例も認められなかった。
以上の結果から, CETBは産婦人科領域の感染症に対し, 有用性の高い薬剤と考えられた。

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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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