1992 年 45 巻 7 号 p. 821-825
新しいカルバペネム系抗生物質であるMeropenem (MEPM) を小児急性感染症に用い臨床的検討を行った。急性肺炎3例, 頸部リンパ節炎2例, 急性扁桃炎1例, 蜂窩織炎1例, 敗血症1例の計8例の小児例に対して, MEPMを投与した。有効率は100%であり, 副作用としては下痢を1例に認めた。
臨床検査値の異常は1例で, 血清GPTの上昇を認あたが, 投与終了後には正常化した。
MEPMは小児の急性感染症に対して有効, 安全な薬剤と考えられた。