The Japanese Journal of Antibiotics
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呼吸器感染症由来の各種耐性菌に対するPiperacillin抗菌活性
MRSA, PRSP, BLNAR, P. aeruginosaを中心に
松崎 薫小山 英明大美賀 薫長谷川 美幸佐藤 弓枝小林 寅哲渡辺 彰
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2000 年 53 巻 8 号 p. 566-572

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抄録
1998-1999年に分離した呼吸器感染症患者由来の各種耐性菌に対するpiperacillin (PIPC) の抗菌活性について, 対照薬剤を含めた検討を行い次の結果を得た。
1. Methicillin resistant Staphylococcus aureus (MRSA) の大半は, PIPCを含むβ-lactam薬に対して高度耐性を示した。
2. Penicillin intermediate, resistant Streptococcus pneumoniae (PISP/PRSP) に対するPIPCのMIC90は1および4μg/mlであった。
3. β-lactamase negative ampicillin resistant Haemophilus influenzae (BLNAR) に対するPIPC のMIC90は0.25μg/mlで, 対照薬剤と比較して最も優れた抗菌活性を有していた。
4. IPM耐性 (MIC≥16μg/ml) Pseudomonas aeruginosaに対して, PIPCは40株中19株に8μg/ml以下のMICを示した。
以上の結果から, PIPCは, BLNARに対しては極めて優れた抗菌活性を示し, またPISP/PRSPおよびIPM耐性P. aeruginosaに対しても選択肢の一つになり得ることが示唆された。
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© 公益財団法人 日本感染症医薬品協会
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