Archivum histologicum japonicum
Print ISSN : 0004-0681
種々の脂質染色法を試験管内に放置せられた人の好中球に応用
橋本 和幸
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1960 年 19 巻 2 号 p. 203-208

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抄録
クエン酸ソーダ溶液を加えて試験管内に放置せられた人の血液の塗布を, 重クロム酸塩溶液で固定し, 非水液で処置する Ciaccio 氏法にてズダンIIIで染める代りに, ビクトリア青で染めれば, 好中球の類脂質粒子がよく現わされ, ズダン黒Bとイリゾールエヒト菫BBNではなおよく現わされる. 放置の時とともに染色性が増加し, 24時間後には再び減ずる. 非水液で処置しない Baker 氏法が類脂質粒子を現わすのは, ほぼ上記のビクトリア青の程度であった.
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© 国際組織細胞学会
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