Archivum histologicum japonicum
Print ISSN : 0004-0681
ラット大脳皮質に存在する各種神経膠細胞の形態と比率に関する光学および電子顕微鏡による研究
森 司郎
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1972 年 34 巻 3 号 p. 231-244

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抄録

ラット大脳皮質の第六層の灰白質に存在する 稀突起膠細胞, 星状膠細胞および微小膠細胞の形態と比率が 光学および電子顕微鏡により明らかにされるとともに, 脳梁の白質における それらの結果と比較された.
およそ50%を占めていた稀突起膠細胞は 脳梁におけるよりも少なく, 濃淡の幅も狭くなっていたが, 明調, 中間調および暗調の3種類の細胞の存在は確認された. 星状膠細胞は 約35%に達し, 脳梁におけるより増加していたが, 細胞質内の膠細胞線維は短く, 少量であった. 間質性微小膠細胞は脳梁における比率の2倍に増加していたが, 単位面積当りの出現頻度は両者ともに同一値であった. 周皮性微小膠細胞は, これらより低い頻度で観察された.

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© 国際組織細胞学会
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