千葉大学医学部第二病理学教室
1972 年 34 巻 3 号 p. 245-252
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無処置の雄ラット (3ケ月) の腎皮質に 血管成分を欠如した糸球体を観察した. この糸球体は, 約30μの最大径を有し, その中には萎縮性の上皮細胞と未分化の間葉細胞が認められた. 輸入, 輸出動脈は認められなかったが, 数個の旁糸球体細胞を有する毛細血管が この糸球体に接触していた. この糸球体は 糸球体発生過程の異常によって生じたと考えられ, 硝子化に至る途中とみられる. いわゆる先天性糸球体硬化症の病理発生に関連して 考察を試みた.
Archives of Histology and Cytology
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