Archivum histologicum japonicum
Print ISSN : 0004-0681
ウズラ消化管におけるガストリン細胞の分布と出現頻度について
山田 純三吉野 峰生山下 忠幸三須 幹男矢内原 昇
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1979 年 42 巻 1 号 p. 33-39

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抄録
ウズラ消化管におけるガストリン細胞の分布と出現頻度を明らかにすべく, 消化管の全長を縦断し, 組織学的および免疫細胞化学 (酵素抗体間接法) 的方法で検索した.
1. ガストリン細胞は, 酵素抗体間接法で褐色の細胞質を示す細胞として認められ, それらは Grimelius の渡銀法で銀好性を示した.
2. ガストリン細胞は, 幽門領域, 十二指腸, 空腸および回腸の4部位に認められたが, 他の部位には存在をみとめることができなかつた.
3. ガストリン細胞が確認された4部位におけるガストリン細胞の単位面積 (1.25mm2) あたりの出現頻度は, 幽門領域が382.14±12.77, 十二指腸が2.93±0.62, 空腸が0.93±0.62, 回腸が3.79±1.24で, 幽門領域に著しく集中して分布していた.
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© 国際組織細胞学会
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