Archivum histologicum japonicum
Print ISSN : 0004-0681
ラット胸腺リンパ濾胞を構成するBリンパ球
松野 健二郎山中 登小谷 正彦
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1981 年 44 巻 4 号 p. 369-372

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抄録

精巣摘出を行なったDA系ラットの腹腔に, 腸チフス-パラチフス菌を10日間隔で20回注射したのち, 胸腺の凍結切片を作製し, その一部をカルノア液に固定, メチールグリン-ピロニン染色を施すと, 芽中心をもったリンパ濾胞が形成されたことが分る. これにつづく切片を抗ラットBリンパ球血清または抗ラットTリンパ球血清を用いて, ペルオキシダーゼによる酵素抗体法で染色することによって, リンパ節や脾臓におけるリンパ濾胞と同じように, 胸腺に形成されたリンパ濾胞は主としてBリンパ球から構成されることがわかった.

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© 国際組織細胞学会
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