森林応用研究
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カシノナガキクイムシの寄主からの臭いに対する反応の予備調査II
上田 明良小林 正秀野崎 愛
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2002 年 11 巻 1 号 p. 65-68

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抄録
コナラの前年被害生残木からの丸太,無被害本からの丸太およびこれを冷凍処理したものを入れたゲージの外部に取り付けた粘着紙でカジノナガキクイムシとキクイムシを捕獲した。カジノナガキクイムシは,捕獲開始後13日目に行った斧による各丸太の縦割り処理後に,前年被害生残木からの丸太および冷凍処理丸太を入れたゲージで,数頭の雄が捕獲できたにすぎなかった。その結果,寄主からの臭いに対する反応を有意に証明するためには,誘引源として多量の丸太が必要であると考えられた。ザイノキクイムシ族のキクイムシは冷凍丸太で最も多く捕獲された。
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© 2002 応用森林学会
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