森林応用研究
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森林応用研究 27巻2号
出雲北山山地における植生条件の違いと土砂移動量の関係
林 晋平陶山 大志山中 啓介
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2018 年 27 巻 2 号 p. 1-8

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抄録

2013 7 月から2014 9 月にニホンジカの生息する島根県出雲市の出雲北山山地内で,調査地①:松くい虫被害直後林分,調査地②:松くい虫被害から10 年以上経過した林分,調査地 ③:落葉広葉樹林,調査地④:伐採跡地で植生の極めて乏しい区域,調査地⑤:林床植生のみ生育する伐採跡地の5 地区で植生調査,土砂移動量および林床合計被覆率の調査を行った。土砂移動の量は④>>⑤>①>③>②であり,①はマツ枯死木の下層に生育するクロキの低い樹冠と80%前後の高い林床合計被覆率,②は全調査地のうち最も低い樹冠高分布と90%以上の高い林床合計被覆率,③はアベマキの落葉による90%以上の厚い林床合計被覆,⑤は伐採後に回復した林床植生による90%以上の高い林床合計被覆率がそれぞれ土砂移動を抑制していた。④は植生が極めて乏しく多量に土砂が移動した。②と③は最も土砂移動量が少なく,出雲北山山地での森林再生の目標となる林分であった。⑤は土砂移動を抑制していたが,今後ニホンジカの生息数が増加すれば採食によって林床植生が衰退し,④のように多量の土砂が移動する可能性がある。④や⑤のような伐採跡地では,樹冠形成や落葉を供給できる木本植物の再生が必要と考えられた

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© 2018 応用森林学会
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