森林応用研究
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短報
大阪府内の暖温帯広葉樹林の幹材積量の推定
土井 裕介石井 亘池口 直樹
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2025 年 34 巻 1 号 p. 41-46

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抄録

林分収穫表に記載された材積は,特に高齢級の広葉樹林のデータが乏しい。そのため,林分収穫表の値と広葉樹林の実測値との差を明らかにすることを目的とし,6〜23齢級の暖温帯コナラ林,アラカシ林等7箇所を対象に,幹材積量の調査を行った。各林分で,バックパック型の地上LiDAR(LA03)を用い,10m×10mの調査区における樹木の胸高直径と樹高を測定し,大阪府の林分収穫表の値と比較した。その結果,LA03による平均樹高は,航空レーザー測量とおおむね同等の値を示しており,データの精度に支障はないことが示唆された。現地調査で得られた幹材積量は,大阪府の既存の林分収穫表の値よりも一貫して高い値を示した。この結果は,広葉樹林が6齢級以降も資源量が増大していることを示唆しており,資源活用や二酸化炭素吸収量算定においても重要な情報と考えられる。

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