APU言語研究論叢
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English-Medium Instruction (EMI) に 求められている教育実践及び学習環境 ―日本人学生の動機づけの視点から―
小島 直子
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ジャーナル オープンアクセス

2019 年 4 巻 p. 49-

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抄録

本研究の目的は英語で開講されている教養及び専門科目(English-medium instruction、以下EMI)における教育実践的介入調査を見据え、日本人大学生がEMIに期待している教育的アプローチや学習環境について動機づけの視点から自己決定理論(Self-determination theory, SDT, Deci & Ryan, 1985)を理論的枠組みとして用い明らかにすることである。この目的を達成するために6名の調査協力者に対して半構造化面接を行った。面接ではEMI履修中の動機づけの変化を中心に質問し、逐語録の分析はグラウンデッド・セオリーアプローチ(Strauss & Corbin, 1998)のオープンコーディングの手順の一部を参考に行なった。その結果、教育実践的介入によって応用が可能な7個の上位カテゴリと、EMI担当教員及び大学に対して期待される7個の上位カテゴリ合計14個の上位カテゴリが生成された。最後にこれらの結果をもとに学生の動機づけを向上させるためのEMI指導方法を提案する。

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© 2019 立命館アジア太平洋研究センター
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