水産増殖
Online ISSN : 2185-0194
Print ISSN : 0371-4217
ISSN-L : 0371-4217
原著論文
千葉県館山湾におけるアイゴ Siganus fuscescens の年齢と成長
片山 知史秋山 清二長沼 美和子柴田 玲奈
著者情報
ジャーナル フリー

2009 年 57 巻 3 号 p. 417-422

詳細
抄録
2005~2007年に館山湾で採集されたアイゴの標準体長範囲は,定置網では83~357 mm(n=1781),手網(2007年10月)では35~43 mm(n=5)であった。体長300 mm を超える大型の個体は,ほとんどが雌であった。耳石横断薄片を作成し輪紋構造を観察したところ,溝状構造の集まり(チェック)が,1年に1度,主に7~9月に形成されていた。年齢査定の結果,最高年齢は雄では13歳,雌では11歳であった。雌雄毎にあてはめた Bertalanffy の成長式には有意差が認められ,年齢t時の標準体長 SLt は,雄では SLt = 275(1-exp(-0.605(t-0.361))),雌では SLt = 298(1-exp(-0.537(t-0.348)))と表された。雌雄ともに,約3歳で体長の増加が著しく減少しており,成熟産卵とともに成長も停滞するというアイゴの生活史特性が明らかとなった。
著者関連情報
© 2009 日本水産増殖学会
前の記事 次の記事
feedback
Top