水産増殖
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原著論文
チリ共和国チロエ島におけるチリウニ Loxechinus albus の垂下物への付着生態
城野 草平可児 清隆
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2009 年 57 巻 3 号 p. 489-499

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抄録

1986年から1988年にかけて,チリウニ Loxechinus albus 稚ウニの垂下物への付着生態を調べるためにチロエ島東部沿岸域においてPVC製の試験採苗器を設置した。チリウニ,Pseudechinus magellanicusArbacia dufresnei の 3 種類の稚ウニの付着が認められた。これらは同時期のプランクトン調査で出現したウニ類浮遊幼生と同じ種類であった。チリウニの稚ウニは1986年8月と10月に Yaldad に設置した採苗器のみに付着がみられ,1987年4月時点での付着総数は79個体,大きさは殻径1.1~6.5 mm の範囲であった。採苗器への付着時期は成長から 1 月ごろと推定された。いくつかの採苗器がフジツボの大量付着により沈下し,早い潮流により流失した。

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© 2009 日本水産増殖学会
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