水産増殖
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チリ共和国チロエ島におけるチリウニ Loxechinus albus の移植
城野 草平
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2010 年 58 巻 1 号 p. 55-63

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抄録

チリウニ Loxechinus albus 資源の有効利用のため,1988年8月から1989年2月にかけて6ヶ月間の移植試験をチリ共和国チロエ島で実施した。海藻に乏しい Linao に生息する生殖腺の発達が悪いチリウニ1000個体(平均殻径58.6 mm)を海藻が豊富な Hueihue に設置した400 m2 の試験区に移植した。移植後2ヶ月で生殖腺指数が8.5から13.7に改善した。移植後6ヶ月の回収率は83%(サンプリング個体を含めれば90.4%)であった。チリウニの移動範囲は狭かった。Linao ではチリウニはネットに収容した海藻にあまり集まらず,その数は海藻設置4, 8, 15, 21日後にそれぞれ2, 10, 15, 20個体であった。

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© 2010 日本水産増殖学会
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